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お知らせ

2016.3.17

忌服 喪中の期間について

お伺いします。

疎遠だった元夫が急逝しました。

この場合、元夫の実子(未成年者)と私の忌服期間と喪の期間は

どのようにとらえたらよろしいでしょうか。

疎遠とはいえ、今までの労いを込め服せるなら そうしようと考えています。

 

ラッセリアの山本です。

私の菩提寺様のお話しからお答えいたします。

「死は穢れ(けがれ)たもの」と日本では古くから考えられてきました

「喪中」は死者を偲ぶ期間になります。

この「喪中」の考えは、もともとは儒教からきているようですが、

奈良時代の「養老律令(ようろうりつりょう)」や、

江戸時代から明治時代までは、「服忌令(ぶっきりょう)」と、

法律で決められていたようです。

浄土真宗やキリスト教では「死」を穢れと捉えないので、

忌や喪という概念はありません。 現在そのような法律はありません。

疎遠となり、故人となった今、この界での縁はなくなりました

体の無くなった故人は、お二人に何も出来ることはありません

死者を偲んで悲しんでも、祝いごとを避けても、

故人には、伝わらないのです。

故人、先祖が、餓鬼となったとき、自分の存在を知らせ 助けを求めるのですが、

悲しい顔や、音を出すぐらいしか 体がないので、何もできないのだそうです。

この界の人間として、応援して送れるものが、 ただ一つあるそうです。

それが功徳というもので、故人・先祖に回向できるものだそうです

法要も一つの方法ですが、人助けなどをした時、

故人先祖に回向しますと祈るだけでも

写真などで故人の労を思い出し、今日も正しくい生きますと 生活しても、

それだけでもいいと言われます。